iOS Test Nightを立ち上げたSWETの@tarapoです。
2016/11/18にはじまった「iOS Test Night」は2017/12/5の「iOS Test Night #6」で1周年を迎えました。
今回は、その1年を振り返り次の1年の抱負を語りたいと思います。
iOS Test Nightとは
iOS Test Nightとは、SWETが主催するiOSのテストに関係することについて語り合うことを目的とした勉強会です。
本勉強会をはじめた理由は、日本語でのiOSのテストに関係する情報の少なさにあります。 しかし、皆さんテストに関することは興味があるでしょうし、何かしら行っていると思っています。そこで、情報を共有する場所があれば良いのではと思ったのが発端です。
そして、本勉強で知見を得た人が何かしらアクションを起こすことにより、良いスパイラルが生まれれば情報が自然と増えていくだろうと考えました。
どれぐらい本勉強会により情報が増えたかは分かりませんが、iOS Test Night #6では本勉強会きっかけでテストをはじめた方の発表枠をもうけたところ全て埋まりました。 何かしらの良いスパイラルは生まれつつあると思っています。
参加登録数・発表数
この1年間(合計6回)のiOS Test Nightの参加登録数と発表数は以下のとおりです。
登録数 | 発表数 |
---|---|
712 | 47(31) |
- 登録数はキャンセルを除いたconnpassへの登録数になります。
- 発表数の()内はユニークな人数になります。
発表数は40をこえており、ここ1年で40以上ものiOSのテストに関係する情報が共有されたことになります。 これらの発表資料についてはTest Nightグループの資料を見ていただくのが良いと思います。
この発表資料の中からSWETメンバーの発表について軽く振り返りたいと思います。
ふりかえり
主催であるSWETから毎回登壇させて頂いていますが、この1年間でSWETのメンバーが発表した回数は9回になります。
最初の発表
最初に発表したのは「iOSアプリの自動テストをはじめよう」という内容で以下がその時の発表資料です。
本発表は、自動テストをはじめる際の注意点などを紹介したものです。 今後、自動テストをはじめる際にこの注意点を思い出してもらえればと思い、私が経験したことをベースにしつつ作成したものです。
SWETの発表の傾向
発表した内容を大まかに分類すると以下のような2パターンに分けられるかと思います。
自動テストに関するtipsの紹介
自動テストでの大変なことを解消するための方法についての紹介
上記にあるように、自動テストに関する知見の紹介や、自動テスト(主にUIテスト)をやりはじめた後にある大変なことの知見についての情報共有を行なってきました。
UIテストについて並列化を行いやすくなってきたのはXcode8、Xcode9になってからです。 そのためこの1年ではUIテストの並列化に対する話が多くなっていると言えます。
また、上記以外にもSWETが開発しているサービスについての紹介を1回しています。 あまりiOS Test Nightでは発表していないですが、SWETで開発しているサービスは色々ありますので、そのうち本ブログで紹介できればと思います。
あれから1年
iOS Test Nightをはじめて1年間。 この1年間の間に、iOSにおけるテスト周りには色々な変化がありました。
Xcode8からBuilding for TestingとTest Without Buildingが出来るようになり、Xcode9からはシミュレーターの多重起動も出来るようになりました。
その結果、UIテストにおける実行時間の短縮が以前に比べてやりやすくなっています。
またXcode9での大きな変化は、是非ともWhat's New in Testingと題したWWDC2017の発表をまだ見ていない方は見てもらうのが良いかと思います。
このように1年間という期間は短いようで、非常に色々なことが起こります。 今まで出来なかったことが出来るようになったり、大変だったことが簡単に出来るようになったりもします。
まだまだiOS Test Nightのネタは尽きそうにありません。
これからのTest Night
今回、本記事を執筆するにあたり今までに発表された方の資料を読み直しました。 最初はテストを知らないと言っていた方も、今では普通にテストの本を読んでいる方もいます。
是非、発表したときから今までの間にどのような変化があったかをiOS Test Nightで発表して欲しいなと思います。
これからのiOS Test Nightは次の1年においても、テストをこれからはじめる人にとってもテストで苦労している人にとっても、知見を共有できる有益な場として本勉強会が存在できればと思います。
最後に
最初、iOS Test Nightをはじめる時は登壇してくれる方や参加してくれる方がどれぐらいいるか不安でしたが、この1年間で多くの方に登壇・参加していただきました。
そして、多くの知見を共有してもらい懇親会で色々な話が出来ました。
次の1年も知見を共有する場として存在していきたいと思います。 次回のiOS Test Night #7でお会いしましょう。